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コンパチ

土曜日は撮影会現場。先週の記事で、今週は「例のプール」で撮影があるから興味あるなぁみたいなこと書いたが、土曜日は2会場で開催してるうち、俺はプールではない方のスタジオだった。くそが!

まぁ、生であのプール見たところで何がどうってわけでもないし、札幌で時計台を見た時ぐらいの感情にしかならなかったとは思うが。ただ、プール側の主演者見てたら、割と親しいグラドルたちが何人かいたので仕事しやすそうだったんだよな。彼女らもプールなんだから基本水着だろうし、多少は目の保養になったかも知れんのに・・・ぶつぶつ。

いや実際には、水辺が近かろうが遠かろうが衣装の露出度にはさほど差ないのがこの業界だが、しかし不思議なもんで、よく知らんモデルがどんな格好をしていても興味は惹かれない。おそらく業務のストレスの方がそれを上回っているからと思われる。

それだけ、モデルとの相性は業務のモチベーションとして大きなファクターを占める。今回はそういうお話。

朝7時に会社の倉庫に行き、荷物を運び出し、タクシーに乗せてスタジオへ移動。もう1人のスタッフ(社長)は、第二部が始まる頃に到着するとかいうふざけた連絡があったので、会場設営から第一部まではワンオペだった。起床から4時間足らずのこのストレスメーター上昇の係数たるや、土曜日のそれとは思えん。

しかも第二部からはまた団体撮影の仕切りなんだよな・・・。スケジュール表を確認し、時間配分のシミュレーションをするため参加者数をチェックする。

え!?12人(定員MAX)!?しかも2部から5部まで全部満員!!当たり前だが、団体撮影マネジメントの難度は参加者の人数に比例する。ハァ〜、そうですか、それはさぞ売れっ子のモデルなんでしょうねと、溜息つきながらモデルの名前を確認して「ん?」と引っかかる。

前にも団体回したことある気がするな・・・それもけっこう最近・・・。あ、お台場でずぶ濡れになった挙句リスケに追われた時の子だ・・・。

うわぁ・・・と、思わず声に漏らす俺。

そもそも、まず俺はレースクイーンと相性が悪いと思っている。職業だけで判断するのも問題だが、まぁこれまでの傾向というか、統計的な事実として。いや、厳密にはレースクイーンというよりその客との相性が悪いというのが正確かも知れない。とりわけ、このモデルさんに関しては別格だ。

実際受け付けしてみたら、前とほぼ同じ顔ぶれだ。この人らの何が苦手かと言われれば色々あるのだが、簡単に言ってまず注文がうるさい。

指定したロケーションに関してあーだこーだと言っては、どんどんスタジオ内の設備を移動させまくる。別に(破損させないなら)設備を移動させるのは良いんだが、あれが良いこれが嫌だと議論したりもの移動させてる間も時間は刻一刻と過ぎていく。こっちは限られた時間と場所の中で、なるべく1人あたりの撮影時間を確保してあげようと努力しているのだから、素直に指示に従ってくれる方がありがたいのは言うまでもない。参加者の人数が多い時はなおさらである。まぁ、撮りたい画を撮ってもらうのに越したことはないので、そのために撮影時間が短くなっても理解を示してくれるというなら問題ないのだが、そこに関しても一丁前に不服そうな反応しやがる客がいる。

あと、他の個人撮影の参加者に対しての気配りがない。基本的に、団体撮影というのは個人撮影の参加者にとっては厄介でしかない。待機中の人を含めてかなりの面積を占領するので。「他のカメラマンの邪魔にならないように、なるべく広がらずにお待ちくださいねー」などと、中学生の修学旅行の引率みたいな声かけをよくするが、おっさん達は中学生よりでかい図体しといて大抵の場合言うこと聞かない。あまつさえ12人だ。この日みたいに狭めのスタジオじゃあ、団体がいたらそのフロアはもう使えない。だから、ロケーションが気に入ろうが入らまいが、こっちの指示に従って満遍なくローテーションしてもらわないと迷惑になる。その辺の事情を理解している客はあまりいない。

スタジオのセットの椅子とかに座る客も多い。これに関しては別に駄目ってわけじゃあないし特段注意することもないが、しかしスタジオに用意されてるソファやベッドっていうのは、飽くまでも撮影のためにモデルさんが使うものであって、それ以外の用途ではなるべく手をつけないのがマナーだと思っている。その辺の意識がしっかりしている撮影者もいるので、俺も倣って休憩中もなるべく事務用の椅子以外には座らないようにしている。

まぁ、時間に関しても場所に関しても、人数が多い時ほど個々が謙虚になって欲しい・・・というか人間としてそうあるべきと思うんだが。個人的に、少人数よりも同窓会とか大人数の飲み会の方が、店員に迷惑かけてないかなぁとか気にしてあまり酔えなくなるタイプの人間なのだが、それは俺がえふりこぎ(秋田弁で良い格好しいの意)なだけなのか?少なくともこの参加者たちは、むしろ人数が増えるほどに気が大きくなってくるような気がする。ハロウィーンの渋谷の若者なんよ、気質が。

そんな彼ら(40〜50代?)が、12人こぞって1人のモデルにデレデレと、猫なで声を浴びせてるのを眺めているのは、何かとてもキツいものがある、同じ男として。ストレスメーターの上昇がとどまることを知らない。

これが仮にモデルの子がすごく良い子で、俺とも親しかったなら、多少は参加者たちの心情に寄って見ていられたかも知れないが・・・。しかしまぁ、彼女のような売れっ子のレースクイーン様というのは、大抵の場合とても気高いお方でおられますので、スタッフとしても細心の注意を払わねばなりませぬ。姫様(笑)と呼んでいる、心の中で。そういうわけで、ものすごく失礼な話、彼らが彼女の為に1日3万も4万もはたいていくことことについては何の共感も抱かない。

と、何かとても愚痴っぽい内容になってしまったが、とにかく、どうせ同じ仕事をするなら例のプールで仲が良いアイドルたちの水着眺めてた方が良かった・・・

来週末こそは休ませてもらうぞ。髪を切るのだ。金曜夜まで連絡なかったせいで美容室予約できなかったからなぁ!😡

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