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バイトに行ってきた話

初バイトに行ってきた。今日知ったが、バイトで面接してくれた人は代表取締役らしい。俺とさほど年も変わらなそうな兄さんだったが。今日出社していたのは、その社長と、これまた最近バイトで入ったというおばお姉様1人だけ。詳しい企業情報は知らないが、多分、正社員はいない会社なんではないだろうか。

所詮バイトなんで別に難しい仕事はなかった。この土日の撮影会でモデルさんに配る弁当の手配とか、各モデルさんのスケジュール表の作成、モデルさん毎の売上精算用の書類作成、あとこのコロナ禍の影響で、撮影スタジオには入場者の名前と住所のリストを提供しなければならないのでその作成などなど。

入場者名簿のために参加者の個人情報を延々とエクセルにコピーペーストを繰り返した中でいろいろ驚いたことがある。まずそもそもの参加人数、一つの会場に土日合わせて参加者だけで110人以上。モデルは30人ほど。社長曰く、これはたまたま大きいスタジオのイベントだからということで、普段はもっと小規模のが主流のようだが、しかし広島や北海道という住所もちらほら見かけると、やはり集まるところには集まるんだなという感じがする。

そして撮影料の価格。大きく分けて、個人撮影(モデル1:参加者1)と合同撮影(モデル1:参加者複数)の2通りがあるらしいが、個人撮影の場合どんなに安いモデルさんでも1コマ(60分)10,000円は下らない。ちょっと人気のあるモデルだと15,000円かそれ以上だ。それを平気で1人で2コマ以上予約してたりする人もけっこういる。衣装チェンジは1コマ毎なので、制服も撮りたい、メイド服も水着も、ってことになればそりゃ複数コマ申し込むしかないようだ。俺は写真にはほとんど興味がない男なので、正直この辺の金銭感覚はよく理解できない。社長も理解できないと言っていた。それはそれでどうなのって話だが。

本当にポートレートが好きな人ならもしかしたら妥当性のある金額なのかもしれないが、社長が言うにはほとんどの客層はむしろそのモデルさんのおっかけファンだ。60分15千円、120分30千円。同じ額出せばけっこういいキャバクラにも行けるというか、もうちょいサービスのつく店だってこれより安いのはあるだろ。

合同撮影を開けるようなモデルは、やはり集客力が必要なので、もうちょい売れっ子の場合が多い。参加者1人当たりの撮影料は8000円前後になるが、1コマに大体3〜5人参加するからモデルさんの時間単価は上がる。月に4回合同撮影会をするだけで20万以上稼ぐ子もいるらしい。東京で働くOLでも、月20日×8時間拘束されて手取りが20万に届かないなんてよくあることなんだから、すごい世界だ。しかもお触りすらさせずに。まぁ、しかし、人気商売は若いうちにしか通用しないっていうのは現実としてあるし、水物の金っていうのは否めないけど・・・。

弁当を手配したと言ったが、出演予定のモデルさん全員の分を手配したわけではない。そもそもスケジュール的に午後から参加予定の子は言わずもがなだが、今日時点で予約が1コマも入っていない子は撮影中止になるからカウントしなくていいというわけだ。なにか・・・そういうのを1人1人弾いていく作業をしていると悲しい気分になってくる。プロフ写真見る限り、他の子との違いはよく分からないんだが。

残念ながら今週の土日のイベントは既にシフトが確定しているので、俺の現場デビューはもう少し先になりそうだ。社長によるとけっこうなハードワークらしいが。(曰く、「参加者のマナーが飲食店の客のそれとは全く違う」)

アプリの求人欄ではデスクの仕事は実働6時間残業なしって書いてあったような気もするが、今日はなんやかんやで8.5時間働かせられてしまった。しかしまぁ時給通り現金日払いしてくれる限り俺は一向に構わん。休憩もなかったので、久々に疲れたなーと思いながら20:00の終業後にふとiPhoneのニュースウィジェットを見たら、知らぬ間に安倍首相が辞意表明していてぶったまげた。

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