Asakusa camouflage

特に記事にしてなかったが、ここ最近またアイドル撮影会のバイトに顔を出している。

１か月ほど前に、久々ヘルプの要請が来て、まぁ気分転換がてらお小遣い稼ぎできるならいいかと思って引き受けたはいいが、相変わらず一度甘い態度を取るとすぐ翌週も当てにしてきやがる。まぁ、嘘ついて断るのも気が引けるので律儀に承っていたら、なんだかんだこの５週で３回ほど働いている。

先週の土曜日も浅草で野外撮影会というので、家から近いしまぁいいかと了承したんだが、朝に別会場のスタジオまで荷物を取りにきてくれと言われ、結局錦糸町→江戸川橋→浅草という無駄な往復を経ることになってしまった。

荷物を取りに来いという時点でお察しだが、浅草の方はワンオペだった。というのも、予約が入ったモデルさんが一人しかいなかったので。そのモデルさんも全枠個人撮影だし、いつもの団体撮影回しに比べれば超楽ちんというか、各部の受付さえ終われば撮影時間中はむしろ暇なぐらい。

とはいえ、撮影エリアは雷門～仲見世通～浅草寺とけっこう広い。いつでもモデルに目が届くスタジオとはワケが違う。参加者はモデルさんとも顔見知りだし、おそらく常連客なので、特段心配もしていないのだが、そうは言ってもワンオペの時に何かトラブルに遭ったら色々と面倒である。

というわけで、撮影時間中はモデルと参加者のデート気分を損なわない程度にだいぶ距離を取って監視業務。まぁ、四六時中見張っているというよりは、今どの辺のエリアにいるかを把握しておくぐらいだが。気分は尾行任務中のCIAエージェントである。しかし、これが意外と骨が折れるのよね。

まず、人多い！！雷門に行ったの１年ぶりくらいだが、（というかこのバイトでしか行かないが）さすがに外国人客が増えている。雷門から仲見世抜けて浅草寺に辿りつくまでのタイムが、前回と比べて1.5倍以上かかっている気がする。そんな人混みなので、ちょっと事務仕事で目を切ったりすると、すぐターゲットを見失う。あいつら俺を撒こうとしてんのか？むしろあっちがエージェントなのでは？

その度に、「着物の女性とカメラ持った男性のアベック」の情報を頼りに再度探索するのだが、周りにそんな奴らしかいねぇ！！着物の女性なんて錦糸町歩いてれば一発で見つけられるのに、まさに浅草特化型の都市迷彩である。

目をキョロキョロさせながら、でかいバッグを肩にかけ（ワンオペなので荷物すべて持ち歩き）、仲見世に似付かない革ジャンで早歩きする俺は、尾行エージェントというよりはむしろ危険なストーカーである。立派な。

まぁ、監視するまでもなく、特段トラブルもなく全枠終了し、モデルさん見送って業務完了。ただしそこからまた江戸川橋まで荷物返しにいくわけだが。モデルさん一人だと利益出ねーよなとは思いつつも、きっちり移動分もバイト代つけさせてもらったぜ（￥1,200/h）。ボランティアじゃあないんでな。

久々にたっぷり歩いて疲れて帰宅したが、そういえば父親から英文和訳の仕事を振られていたのを思い出す。こっちは完全にボランティアである。父親の勤め先の米国FDA申請に関するなんやかやで、正直、自分らでなんとかできないなら然るところに外注するか、それか俺に金を払えと言いたいところだが、まぁ32にもなってろくな親孝行もしたことない身なのであまり強くは言えない…。

英訳しろ和訳しろ、と気安く言ってくれるが、法務に関わることは専門家に任せた方が絶対良いと思うんだが。前職でたまたま近しい業務をかじっていたから、なんとなく背景を理解できる部分はあるが、単に英語ができるというだけでメール転送されても畑違いなら「～～？？？」だからな。

とにかく、週末なのに疲れた…。サウナ行きたい。