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ルパン三世 Part6感想

こないだ、昨年から放送してるTVアニメのルパン三世 Part6が完結したね。まぁ、俺は毎週アマプラ配信で見てたのだけど。

見終えた感想として・・・正直、あんまり面白くなかったな・・・。少なくとも、個人的にはPart5(フランス編)Part4(イタリア編)の方が見応えがあったと思う。ものすごく失礼な話、脚本とかテキトーに作ってませんか?と思ってしまうくらい薄っぺらく見えた。アニメ化50周年と銘打たれた作品だったので結構期待していたんだが・・・。

今回のテーマは「ミステリー」と謳われていた通り、第1クールの舞台はイギリスでシャーロック・ホームズが登場したりと、ワクワクしながら見ていたのだが・・・数話に渡ってAが黒幕だと匂わせておいて、実際にAが律儀に黒幕だったり、あっと思わせるようなトリックが解き明かされるわけでもないし、ひどい時は謎が謎のまま・・・というか超常現象で終わるエピソードもあるし。少なくともジャンルとしては「ミステリー」ではないねぇ。

第2クールは欧州を離れて、ルパンの「母」と呼ばれる女を巡るストーリーになるが、長々と伏線らしきもの張り続けた割にはものすごく雑な回収されて大半の視聴者がポカーンというか「はぁ、そうですか」って感じで最終回を迎えてしまったんじゃないだろうかと思っている。

単話ごとにしても全体にしても、起承転結の転と結が異常に弱い印象。特に転はルパン作品の肝なのに、特に意外性もなかったり、あるいは、あまりにも飛躍していて置いてけぼりにされたり。

個人的に特に訴えたいのは、ルパンたちが「実はさっきまでのは芝居でした」というのを転句の要にするのは本当にやめてほしい。そりゃ泥棒なんだから芝居するでしょうよ。でもそれは、もっと大掛かりなトラップのための要素の一つであるべきであって、それ本願で話のオチをつけようとすな。あまつさえ、その芝居作戦に至るまでの経緯を回想シーンで見させられるのもクソダサい。覚えてるだけで2回あったぞ。しかも1つは最終回じゃ。同じ展開にしても、視聴者への見せ方ってもんがあるだろ、クライムサスペンスとしての。今作はルパンのカッコ良さがほとんどなかった。

あと、これは今作に限った話じゃないのかもしれんが、なんか最近のルパンはファミリーの絆とか友情とか強調されすぎてる気がするんだよな。パチンコ版権持ってる平和のせいなんじゃないかと密かに疑っているのだが。ちょっと前まで絆リーチアップとかいう訳わかんねえ演出あったからな・・・。ジャンプ漫画じゃないんだからさ・・・。仲間の絆はあって結構なんだが、それが表面に出ないからかっこいいんじゃないの?ルパンファミリーって・・・。

あ、今作はエピソード0で次元大介役声優の小林清志さんが勇退されて、大塚明夫さんが後任になった。ルパンファミリーで唯一、パイロット版から今まで声が変わらなかったのが次元大介で、ということはつまり50年も同じ役を演じ続けてたんだから本当に凄いよな。最後までカッコ良かったし。50年って・・・これより上はサザエさんくらいしかいないんじゃないのか?

小林次元がいなくなったのは当然寂しいけれど、大塚次元もあまり違和感はなかった。まぁ、大塚さんもベテランだしね、27歳若返っているとはいえ・・・。

というわけで、全体的にはがっかりこまちゃんなルパンPart6だった。オムニバス形式のTVアニメシリーズもいろんなエピソード見れて良いんだけどさ、そろそろまたスペシャル版とか映画版とか作ってくれないかな。どちらかといえば、ルパンといえばTVシリーズの世代だしさ。オムニバスだと、色んな脚本家が短い持ち時間で無理矢理まとめた本に、さらに無理矢理全体の一本筋を通さなきゃなかったりするから今回みたいなことになると思うのよね。もっとじっくり練った脚本でさ、たくさんじゃなくて一人のヒロインに焦点当てた話を90分見たいね。

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