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No Easy Way Home

年末は久々に実家に帰ろうかと思っていたが、夜行バスの予約をすっかりおり、チケットサイトを見てみたら目ぼしいスケジュールはすべて満席だった。

30過ぎた男が夜行バスかよと思うかもしれんが、結局これが一番合理的。俺の田舎の鹿角市は秋田の中でも青森と岩手のちょうど県境にあって、とにかくアクセスがアホほど悪い。新幹線が通る駅なら盛岡が最寄りということになるが、それでも鉄道かバスで2時間ほどかかる。クソだるい。

空路ならば大館能代空港という、公共投資失敗の典型みたいなのがあり、今でも羽田とのみ1日発着3便ずつ運行しているが、何が悲しくてあんなクソ田舎に行くのに片道3万も払うというのか。もう数千円払ってウラジオストクまで飛んだ方がまだお得感あるわ。

そういうわけで、池袋で寝て起きたら翌朝実家の最寄駅前に着いている夜行バスが一番気楽で安い。今回みたいにハイシーズンの座席数に限りがあるのが難点だが・・・

さて、どうするか。新幹線使ってまで帰る価値なんてあるか?そもそもなーにが新幹線こまちだよ。在来線を120キロそこらでちんたら走ってるやつが新幹線名乗ってんじゃねぇ!

何かすることあるわけでもなく、親と喧嘩するだけだしな・・・。妹が嫁いだことによって「田舎の親族付き合い」という俺の嫌いなものが増えてしまったし。まぁ、別に義弟の家族が嫌いなわけではないが(そもそもあまり会ったことないし)。ただやっぱり年上の弟はどう接していいのか分からん。

姪っ子には会いたいが、会ったところで俺はあまり子供に好かれるようなタイプじゃないからな・・・。

ということで、急激に年末の帰省が億劫になり始めている俺であった。隣のジジイの除夜の絶叫を聞きながら2022年を迎えているかも知れない。

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