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俺の名は

俺の苗字は小難しくはないと自分では思っているが、確かに比較的珍しい方なので、初対面の人に読み方を間違えられるというのは茶飯事だし別に気にしていない。しかし、文面で漢字が間違われていると妙にムッとくる。同形異音を認める日本語の特性上、読めないのは不可抗力的なものがあるが、記載を間違うのは明らかに過失でしかないから。

そもそも漢字間違えたら意味が変わってくるでしょう?

まず一人目。この人の場合は、仕事で毎日チャットしてて、正しく打ってくる時と間違えて打ってくる時が混在する。正しい方を知っていることが明らかなだけ性質が悪い。確かに、IMEでは一発変換できない苗字だが、2回に分けてスペースキー押すのがそんなに面倒くさいか!!

そのくせ、この人に成果物のレビューを頼むと、エクセル資料だとフォントや書式がどうとか、コードならインデントの揃え方がどうとか外見の指摘しか返ってこない。そんなに言うなら人名にも重きを置け。

二人目。この人は、一次請けの新入社員らしいのだが、研修的な位置で最近プロジェクトに入った。おそらく大卒ホヤホヤであろう。今日初めてメールしたのだが、返ってきたメールの宛名が見事に間違っていた。

なんでや!!

そんなことあるか?

初めてのメールだで??こっちが文末に名前入れてんだから、それをコピペして宛てるぐらいの慎重さを持てぃ!これがクライアントとのやり取りでも同じことできるんか!

まったく、これだから最近の若いのは・・・。と、憤ってはみたものの、俺も前職じゃ自社の取締役に対して呼び捨ての宛名でメール送って真っ青になったりしていたからな。それも社会人歴既に5、6年で・・・。あまり偉そうなことは言えない。

俺はどちらかというと、形式ばったことが苦手なので、「間違った敬語」だの「間違ったマナー」だの重箱つついて指摘する系の胡散臭いマナー講師なんかは反吐でも吹きかけてやりたいと思っているタイプの男である。敬うなり謙るなりの心そのものこそが重要であって、それが相手に伝わっている限り、その手法に関しては正も誤も論ずるに値しないと思っているから。

しかし、こと人名を、間違えない用意があって間違えると言うのは、これはマナー以前の問題と思えて仕方ない。

現在のNBAのトッププレイヤーの一人であるステフィン・カリーは、アンダーアーマー社とスポンサー契約を結んでいる。その前のスポンサーであるナイキ社との契約更新を断ったのは、交渉時にナイキ社がカリーの名前を読み間違えたことと、用意した説明資料に再利用前の別の選手名(ケビン・デュラント)が残っていたことが理由だと言われている。

リスペクトがない、とカリーが判断するのもまぁ無理はない。それでナイキは超巨大な広告塔の一人を失ったわけだ。まぁ、当時はまだカリーが本格的にブレイクする前の話らしいので、結果論としての逸話だが。

うーん・・・俺の場合、年中同じメーカーのスニーカー履いてウン十億円もらえるなら、コマがゴマと呼ばれたところで気にしないかもしれないが・・・あ、いやいや、違う違う、金より尊厳を重んじる紳士として、我がプロジェクトメンバーに言わせてもらおう。

人名を敬え。
人名はコードより重い。

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